アジア翻訳のロゴ

日本人デザイナーでは割高になるタイ語のDTP

文章がどこで改行するか分からない

タイ文字で書かれた文章を見て頂ければお分かりになると思いますが、文字がずらっと並んでいて、なかなかスペースがありません。これは英語のように単語と単語の間にスペースを入れるベトナム語やインドネシア語、フィリピン語、マレー語とは違うところです。

タイの文章に似ているのは、ラオス語、カンボジアのクメール語、ミャンマーのビルマ語です。これらの言語は、一つの文章が終わるまで、スペースが大変少ないのです。また、文章と文章の間にスペースがあっても、段落はなかなか終わりません。改行無しにどんどんと文章が続きます。例えば、日本語、英語、タイ語を以下の通りに比較してみましょう。

「私は百貨店に服を買いに行きます。」という日本語の文章は、「私は、百貨店に、服を、買いに、行きます。」と最大4つの読点を入れられます。この読点のところなら改行しても大丈夫です。

英語の場合は"I will go to the depertment store to buy clothes."となります。改行する場合は動詞か名詞の後が理想的ですが、スペースのところならどこでも構いません。

では、タイ語はどうでしょうか。ฉันจะไปห้างจะซื้อเสื้อผ้า となります。日本人であれば、日本語のどこで改行するかわかりますし、英語もスペースがあるので何とかなります。ところが、タイ語の場合は、この続いている文字の中のどこで改行したらいいのか、タイ語を読めなければ分かりません。それを適当に改行してしまうと、良くない文章になってしまうのです。

空白や改行を入れるのが極めて難しい

タイ語の文章は母音、子音、発音記号の3つが組み合わされて使われています。例えば英語ではbaseballという単語を、bas eballと切りません。どうしても切らなければならないときはハイフン(-)が付きます。しかしタイ語では、タイ文字が読めないとおかしなところで切ってしまうかもしれません。また、それを補うハイフンがありません。

タイ語は極めてローカルな言葉ですので、表現上の寛容性はなく、外国人による不自然なタイ語は受け付けられません。タイ人にとって、不自然なところで改行された文章は、非常に読みにくいのです。

改行以外の問題として、タイ文字はアルファベットのような文字ですから、その文章は、漢字のある日本語の文章の1・5倍くらいに長くなってしまうことが挙げられます。このため、日本語によるデザインをタイ語化すると、文字がとても小さくなり、デザインするときに文字が読めないとミスをする可能性が高まります。

さらにフォントの問題もあります。タイ文字のフォントはとてもバラエティーが豊かで、タイ人のデザイナーたちはそれを駆使してタイ人にとって魅力的なデザインをします。しかし、日本人のデザイナーですと、通常の文章に使われるフォントくらいしか使いませんので、単調で面白くないデザインになってしまうのです。

デザインはネイティブに任せるのがいい

これらのことはラオス語、カンボジア語、ビルマ語でも同じです。なのでこれらの言葉を使った文章のデザインをするときは、ネイティブのデザイナーに任せるのがいいのです。それらの言葉を知らない日本人のデザイナーにDTP(パソコンを使ったデザイン作業)を任せると、修正作業を延々に繰り返さなければならなくなり、納期が遅れたり、デザインの品質が維持できないリスクがあります。また、日本人のデザイナーにとっても、デザインソフト上でタイ文字が未知の挙動を起こし、それを解決するため作業時間が長引いてしまい、徹夜続きとなってしまうことがあります。それでも、満足のいく結果は得られません。エンドユーザー、翻訳コーディネーター、デザイナー、翻訳者の誰もが疲弊することが多いのです。

タイ語を始めとして、ラオス語、カンボジア語、ミャンマー語によるDTPについては、現地の言葉を操れるデザイナーか、あるいは臨機応変に対処できる翻訳コーディネーターに任せるのが無難です。

弊社では、日本語が若干理解できるタイ人のデザイナーが、会社紹介パンフレット、商品サービス紹介パンフレット、ウェブサイトなどをデザインしますので、改行やスペースの問題は無く、校正作業も同時に進められます。

また、ラオス、カンボジア、ミャンマーについては、タイ人のデザイナーが、それらの国の翻訳パートナーと携帯電話やインターネットを通じて一緒になってデザインを行いますので、作業はスムーズです。

タイ語を始め、ラオス語、カンボジア語、ミャンマー語についてもDTPのご要望がありますときには、是非、弊社にもご連絡下さい。

東京外国語大学による説明


Copyright©2015 Japan HR solutions. All rights reserved.